旅行中は、連日の観光や時差ボケで疲労が溜まってホテルに着いたら、すぐ寝てしまう方も多いと思います。
しかしその大事な宿泊先で、不快な思いをした経験がある方もいるのではないでしょうか。
最悪なホテルに当たると、翌日の予定に響くばかりか、その国や都市、旅行自体の印象までも悪くなる可能性があります。
しかし人気の観光地であれば、ホテルやゲストハウスが数百から千軒の単位で存在するため、どれが良いホテルか選ぶのは至難の業です。
今回は、数あるホテルの中から快適な休息を取れる良い宿泊先を選ぶために、私がいつも見ているポイントを紹介します。
チェックするポイントはホテルはもちろん、ゲストハウスのドミトリーや、Airbnb(エアビーアンドビー)のような民泊にも共通する部分が多いです。
快適な睡眠と休息をホテルでしっかり取って、旅行を思いっきり楽しめるようにしましょう。
私は旅先では、夜は外でお酒を飲むことが多いです。
そのため飲んだ後に苦労せず帰れる距離として、繁華街から徒歩圏内の場所に宿を取ります。
遠くで飲んでもタクシーで帰れば大丈夫という考えもありますが、国によっては夜中にタクシーに一人で乗るのは、安全面からオススメできない場合があります。
また繁華街の周りには、人が集まるので宿泊先もたくさんあるため価格面でも競争があります。
さらに、繁華街から一本入ったり、一本隣の通りに行くだけで大きく値段が下がることもあります。
そういった場所でよく探せば、立地の割にコストパフォーマンスが高い宿を見つける事が出来ます。
ただし、繁華街のド真ん中にあるホテルはやめておきましょう。
あまりにも繁華街から近すぎると、夜中まで外で人の声が聞こえたり音楽が大音量で鳴り響いていてて、うるさくて寝られません。
そのため「近すぎず遠すぎず」という絶妙な立地条件を押さえましょう。
「近すぎず遠すぎず」の感覚は、人によって距離感覚が違うため自分で経験して覚えるしかないです。
私の感覚では、繁華街の中心地から徒歩3~5分ほど離れた場所かどうかが、宿泊先の立地条件の良し悪しを決める目安になります。
逆に、夜は出歩きたくない方やゆっくり静かな場所で過ごしたい方は、繁華街から徒歩圏外に出るのが良いでしょう。
私は観光の足として、よく電車やバスなど現地の公共交通機関を利用します。
公共交通機関は現地の方の利用者が多く、市民生活をほんの少しですが見ることが出来るのと交通費を安く抑えられます。
そのため公共交通機関を利用するための駅やバスターミナル、ミニバンの発着場などに徒歩で行ける範囲に宿を取ることが多いです。
ただし駅の周りは治安が悪かったり、バスターミナルの周りには何もないなんて事もありますので、絶対条件ではありません。
それでも現地の電車やローカルバスで巡る観光には、ツアーやタクシーを使うのとは少し違った楽しみ方があります。
また公共交通機関が発達していない国や地域では、市民の足となっている交通手段を探します。
その場合には、ぼったくられないように事前に運賃の相場を忘れずに調べておきます。
相場を調べる場合には、インターネット検索でもいいですが載っていない場合もあるので、現地宿泊先のスタッフに聞いてみましょう。
ほとんどのスタッフは、快く教えてくれます。
ホテルやゲストハウスでも、それぞれ設備やサービスには大きな差があります。
もちろん設備やサービスが充実すればするほど豪華になりますが、それに応じて価格も高くなります。
しかし、自分が滞在中に利用する設備やサービスがあるかどうかは、ほとんどの人が確認すると思いますが、逆に自分には必要ない物がないかは見る事が少ないと思います。
つまり不必要な設備やサービスのために、お金を払っている可能性はないでしょうか。
プールやジムは必要か。オシャレなバーは必要か。朝食は必要か。
など考えてみると、利用しないのに付いている設備やサービスがたくさんあります。
そのため私は、自分が滞在中に「絶対に利用する」と「利用しない」を切り分けて選ぶようにします。
私の例を挙げると、短期旅行では朝食は必要ないです。
理由は、現地のローカルフードが食べられるレストランや屋台で食べたいからです。
逆に、リゾート地では安宿でもプールは欲しいです。
プールサイドでビールを飲むのが好きですし、それが最高の贅沢だと思うからです。
夏場や南国では、旅行中にホテルを変えてでも一泊はプールがあるホテルに宿泊します。
私がオススメする
星の数や点数で表わされる総合評価やホテルの外観及び室内の写真も見ますが、直接のユーザーの声であるレビューは必ず入念にチェックします。
壁が薄い、水はけが悪い、廊下の声が聴こえるなどマイナスの声や、スタッフが良かった、掃除が丁寧などプラスの声も見ることが出来ます。
どのホテルでも批判的な声はあるものですが、批判内容が自分にとってもマイナスなのか、逆に気にならない内容なのかを見極めましょう。
また予約サイトによっては、レビュー記入者の国籍も見られるため、どこの国の利用者が多いかもなんとなく分かります。
予約とチェックインを終えて、部屋に着いてからも部屋の中を必ずチェックしましょう。
同ホテルで同グレードの部屋でも隣の部屋とは大違いの場合もあれば、予約していた部屋と違う部屋に通されていることもあり得ます。
必ず部屋に入ったら、落ち着いて一息入れる前にすぐ部屋の設備をチェックしましょう。
私がチェックする項目は次の通りです。
水道、シャワー、トイレの水圧、湯温、排水を確認します。
水量が不便を感じない程度には出るのか、お湯が出るのか、水の流れが悪くて詰まったりしていないか。
特にトイレがきちんと流れるかは確認しましょう。
空調や冷暖房の効き目(温度と風量)とニオイを確認します。
意外に盲点なのが、ニオイの確認です。余りにも臭いとさすがに堪えます。
カビ臭いニオイが多いですが、「すし酢」の様な酸っぱい香りも辛いです。
南京虫に代表されるダニや虫が、ベッドにいないか確認します。
短期旅行で泊まるホテルには、南京虫はほぼいないと思いますが油断は禁物です。
南京虫に刺されると、今まで経験したことのない異常な痒みが数週間も続きます。
怖いもの見たさで体験するレベルじゃないです。気をつけましょう。
宿が提供するフリーWi-Fiがある場合、電波が通じるかを確認します。
全部屋フリーWi-Fi対応を謳っている宿でも、部屋によっては電波が入らない場合があります。
単純にWi-Fiのルーターや中継器など機材からの距離が遠い事が原因の場合が多いので、空きがあれば近い部屋に替えてもらいましょう。
ここで紹介した方法以外にも、滞在予定地に詳しい・行ったことがある知人にオススメを聞いたりもします。
現地で宿を変える場合には、インターネットで下調べをした後に候補の宿に直接出向いて実際に中を見せてもらいます。
また今回紹介した内容は、個室ではない大部屋のドミトリーでも同じです。
ただしドミトリーの場合には、同部屋の見知らぬ宿泊者という行ってみなければ分からない追加要素はあります。
夜中までお酒を飲んだり騒ぐグループがいると、夜ゆっくり寝るのは困難です。
ドミトリーの場合には、それも時の運ですので諦めるしかありません。
それら全て含めて、旅行の宿選びは当たるかどうかが行ってみないと分からないため、ある意味ギャンブルです。
しかし今回紹介したチェックのようなギャンブルの勝率を高める努力をしておけば、なかなか大外れの最悪な宿は引かないものです。
少しでも勝率を上げられるように、事前の情報収集は入念に行いましょう。
以上です。