以前、バックパックやスーツケースの特徴と共にメインバッグの選び方を紹介しました。
そこで今回は、旅行の荷物を全て詰めこむメインバッグに対して、旅行中は常に身につけるサブバッグの選び方や各種バッグの特徴を紹介します。
メインバッグは衣類など旅行の荷物を収納し、持ち運ぶのは出発・帰宅と都市やホテルの移動時など持ち運ぶ場面は限られます。
それに対して主に貴重品を入れて街歩きや観光にと、サブバッグは旅行中は常に持ち歩くことになります。
常に持ち運ぶからこそ注意すべきメインバッグとは違うポイントをメインにお伝えして行きたいと思います。
私は男ですので男性目線が主になりますが、女性向けバッグについても分かる範囲で言及していきます。
まずはサブバッグに使われる代表的なバッグの種類と特徴を紹介します。
メインバッグだけでなくサブバッグとしても、バックパックは主流です。
常に持ち歩くためメインバッグと比較して一回り小さい10~25L(リットル)くらいの大きさを使っている人が多いです。
バックパックの特徴としては、移動中に両手が空く、重い荷物でも疲れづらい、雑踏では前掛けをすることで防犯対策が出来るなどが挙げられます。
ここで言うショルダーバッグには、日本国内で男性の街歩きバッグとしても人気が高いワンショルダーバッグやメッセンジャーバッグも含みます。
国内人気の影響もあり、大学生~30歳前後の若い男性はワンショルダーバッグを海外でもサブバッグとして利用している人が多いです。
バックパックとほぼ人気を二分していると言っても良い位でしょう。
また女性では、斜め掛けではなく片側一方の肩にかけて使っている人も多いです。
ただし、これはひったくりに合いやすいので注意しましょう。
特に道路脇を歩く際に、車道側の肩には掛けないように。
バイクが横を通る時にバッグを持ち去られるのはよく聞く盗難被害のパターンです。
ショルダーバッグの特徴としては、移動中に両手が空く、小さくて荷物にならない(逆に言えばあまり荷物が入らない物もある)、斜め掛けなら簡単に前掛け出来て防犯対策しやすいなどが挙げられます。
ちなみに私もサブバッグは、ショルダーバッグ派です。
※グレゴリーのテールメイトは本来ウエストバッグとしてデザインされていますが、私はショルダーバッグとして使用しています。
国内では男性に人気のトートバッグも、海外でサブバッグとして利用する人は少ないです。
なぜかと言うと斜め掛けしないショルダーバッグ同様に防犯面では劣るのと、一般的なトートバッグは収納部分を閉じるフタがありません。
つまり中身を周囲の目に晒して歩いている事になります。
これは治安の良くない場所では、スリなど犯罪者に中身を盗んで下さいと言っているようなものです。
そのため治安の良い日本なら良いですが、海外でトートバッグはオススメ出来ません。
トートバッグの特徴としては、防犯面が弱い、重い荷物は運びづらい、長時間の移動には向かないなどが挙げられます。
クラッチバッグや手提げのボストンバッグ、手提げのビジネスバッグなども含めて考えます。
常に手で持つため、片手が常に埋まってしまいます。
また重い荷物は持ちづらく、デザイン的にも容量が小さなタイプが多いです。
防犯面でも手で持っているだけなので、強いとは言えません。
そのためサブバッグとして街歩きに使うメリットはありません。
パーティー会場やレストラン、ビジネスなど特定のシーンだけで使う「第3のバッグ」として考えましょう。
ハンドバッグの特徴としては、防犯面が弱い、重い荷物は運びづらい、長時間の移動には向かないなどが挙げられます。
ウエストバッグを利用しているのは、私の経験上では30代後半以上くらいの男性旅行者くらいでしょうか。
30代も珍しくて実際は40代以上の方がほとんどなのかも知れません。
しかし重い荷物を運ぶには不向きですが、財布やパスポートなどの貴重品の携帯に限って言えば非常に優秀です。
お腹の前側に付けてあれば常に目が届きますし、腰側に回せばほとんど歩行を妨げることもありません。
ウエストバッグの特徴としては、移動中に両手が空く、小さくて荷物にならない(あまり荷物が入らない)、防犯対策がしやすいなどが挙げられます。
次にサブバッグを選ぶ時に考えておくべきポイントを見ていきます。
街歩きや観光時にカバンの中に何を入れるかを考えましょう。
財布とパスポートなど貴重品は入れるのか。
水分補給のためにドリンクを入れる必要があるのか。
防寒着や雨具は必要か。
ハンカチやティッシュなど衛生用品や常備薬は必要か。
カメラは、スマホ・コンデジ・デジタル一眼のどれなのか。
これらは訪れる場所によっても変わるかも知れません。
またポケットに入れる物も併せて考えておきましょう。
何でもかんでも持ち歩くのではなく、必要な物をしっかり吟味して選びましょう。
長時間歩き回る観光では、サブバッグも小さくて軽い方が当然疲れも少なくて済みます。
しかし歩いて移動がほとんどなければ、少しくらいカバンが重くても我慢できます。
自分の足で歩き回るのか、バスやタクシーなどの移動が多いのか。
どんな移動手段を使うのかもサブバッグ選びには重要な要素です。
この防犯性能は、絶対に欠かせない要素です。
いくら使いやすくてオシャレなバッグでも、中身やバッグ自体を盗まれては元も子もありません。
最低限必要な要素として、メイン収納部分にフタが出来る、そのフタには南京錠で鍵がかけられる事くらいはクリアしておくべきです。
私は防犯性能が最優先で考えるべきポイントだと思っています。
ここは各個人の主観が入るため判断が難しい要素です。
全く考えない人もいれば、防犯性能よりも優先する人もいます。
私個人としては、防犯性能を一番、全体的な機能性とファッション性を同率二番で見るようにしています。
いくら機能性が高くてもダサければ買いませんし、いくらカッコ良くても機能性が低ければ買いません。
最後に私がオススメするサブバッグを紹介します。
[グレゴリー] GREGORY 公式 テールメイトS GM74646 Black (ブラック)
やはり私も使っている「GREGORY テールメイトS」は外せません。
詳しくはこちらの記事を参考にどうぞ。
テールメイト以外でも荷物が少ない人には、ショルダーバッグがオススメです。
テールメイトでは容量が足りない方には、こちらのメッセンジャーバッグがオススメ。
値段も手頃で十分な大きさ・容量です。
ただしフタがマジックテープなので完全な密閉が出来ません。
またマジックテープを剥がす音が少し大きいので、防犯面では良いですが街中での使用では少し気を使います。
[グレゴリー] GREGORY 公式 デイパック GM74753 Black (ブラック)
バックパックの「THE・定番」とも言えるグレゴリーデイパックです。
やはり長く愛される製品にはそれだけの良さがあります。
頑丈さ、疲れにくさ、容量のどれを取っても余裕の合格点です。
初めてバックパックを購入する方には、まずこれを基準にしてみることをオススメします。
グレゴリーのサッチェルMは男女問わず人気のショルダーバッグです。
Sサイズ(7リットル)とMサイズ(13リットル)と大きさも2種類あるので、自分の荷物の量に合わせてサイズ選びも出来ます。
MサイズならカメラやペットボトルどころかA4サイズのノートパソコンも入る大きさです。
グレゴリー製品全体に言えることですが、カラーバリエーションが豊富で個性が出せるところも良い所。
価格も手頃で、ウエストバッグとしてもショルダーバッグとして使えるアウトドアプロダクツのウエストバッグ(ヒップバッグ)です。
テールメイトより安価なモデルで四角いデザインが良い人にはピッタリです。
以前は長方形だけではなく、グレゴリーテールメイトのような楕円形のデザインもあったのですが、現在は廃盤のようです。
その楕円形のモデルを、以前”海外旅行用”として所有していた思い出があります。
[コールマン] トートバッグ C-デイリートートSM 2000027122 ネイビーチェック
実際にトートバッグやハンドバッグを海外旅行のサブバッグとして使用するのはオススメしませんが、どうしても選びたい方のための例です。
必ずファスナーなんかで開口部を閉じられるタイプを選びましょう。
今回紹介するコールマン デイリートートはその一例です。
荷物を外部に晒さないというだけで、防犯性は飛躍的に上がります。
でも当然「強盗・ひったくり」の対策にはなりません。
以上が、街歩きに最適なサブバッグの選び方や各種バッグの特徴の紹介です。
旅行用にバッグの購入を検討している方は、普段使っているバッグと比較することも忘れずに。
普段使っているバッグに対して、持つ荷物が増えるのか、何の機能が足りないのかなど1つずつ条件を洗い出しておきましょう。
ただしサブバッグを選ぶポイントで最優先すべきは何と言っても「防犯面」です。
その次に機能性やファッション性を考えましょう。
また当然のことですが、持ち歩く荷物を厳選することも大事です。
観光中は必然的に歩く距離・時間が長くなり疲労は溜まりやすいものです。
そのため疲労軽減を考えれば、持ち歩く荷物は少しでも減らせたほうが良いに決まっています。
でも水分補給、防寒・防暑アイテムは必要ですよ。
ちなみに私は海外でも、普段の日常生活同様に手ぶらで歩く事が多いです。
とはいえ都市間移動には、サブバッグが必要なので持って行きますが。
最近はテールメイトに加えて折り畳みバッグも併用しています。
疲れを溜めず旅を楽しむために、自分が旅行中に使う物と使わない物の見極めと普段の日常生活で持ち歩く物(つまり絶対に必要な物)は意識しておきましょう。
以上です。