世界中のほとんどの国と地域は、日本と比較すると治安が悪いと言っても良いです。
(やや乱暴な言い方ではありますが、あくまで一般論の話です。)
そのため海外旅行中はスリや盗難から財布や貴重品を守る事を考えながら、貴重品を持ち歩く必要があります。
さらに言うと、運悪く盗まれてしまった場合も想定しておかねばなりません。
今日は、そんな貴重品の携帯についてのお話です。
貴重品の種類
まず私の中での貴重品の定義ですが、「替えがきかない」、「なくなると旅の継続が困難になる」の2点です。
では実際に貴重品の対象とする物を見ていきます。
パスポート
これがなくては旅は始まりませんが、逆にないと旅を終われません。(帰ってこられない)
パスポート紛失時の対応として、大使館にて渡航書の発行もしくはパスポートの新規発行をする必要があります。
しかし、どちらにせよ必要書類の提出など手続きに時間がかかる上に、待っている間は旅を中断しなければなりません。
そのためコピーで住む場合には、パスポート原本は持ち歩かずコピーを持ち歩くのも1つの手です。
ただし国によっては、外国人にパスポートを常時携帯するよう義務付けている国もあります。(例:中国)
そういった国では、細心の注意を持って持ち歩くようにしましょう。
現金
当然お金がなければ旅を続けられません。
そして現金が最も盗難被害に会いやすいのも事実です。
最悪、盗難にあっても旅を続けられるように、分散して所持するようにしましょう。
クレジットカード
海外キャッシングで現金を得られる、カード決済で代金の支払いが出来るため、扱いは現金と一緒です。
ただしカードの場合は、もし盗まれてもカード会社に連絡して使用不可にすることで被害を最小限に抑えられます。
しかし気づかないうちに、スキミング被害と言ってカード情報だけを盗まれてしまう可能性もあります。
スキミング被害に合うと、クレジットカードが手元にあるのに勝手に使われてしまいます。
海外でカード決済をする時には、出来る限りカード自体から目を離さないようにしましょう。
その他
スマホ、一眼レフカメラなどは高価ですが、替えがきかないものではないので貴重品の定義から外します。
逆にカメラ本体は違っても写真データは、二度と同じモノは手に入らないため貴重品とも考えられます。
スマホやPCも同様に、本体というよりは中身のデータが大事なはずです。
これらデジタルデータは、クラウドストレージにバックアップを取る、データを保存しているハードディスクをコピーするなど別の対策が必要です。
気をつけていること
では次に貴重品を持ち歩く時に気をつけるべきポイントです。
分散する
一度盗難に合っても、全てを失わないように「分散」して持ちましょう。
現金は全額を一つにまとめず、クレジットカードは複数枚を持っておきます。
それらをサイフやカバン、ポケットなどに分けて所持するようにします。
予備やコピーを持つ
クレジットカードの場合には、メインで使用するカードの他に、予備カード(出来れば複数枚)を作っておきましょう。
もしメインカードが盗難にあっても予備カードがあれば、海外キャッシングを利用することで無一文にならずに済みます。
またクレジットカード付帯の海外旅行保険は、傷害治療費用と疾病治療費用は全てのカードの保険上限額が合算されます。
複数枚持てば、その分だけリスクが減らす事が出来ます。
また、一つしか持てないパスポートの場合はコピーを取っておき、普段はコピーを持ち歩きましょう。
パスポートの原本が必要な場面なのか、コピーで済む場面なのかを把握しておく事も重要です。
実際の持ち運び方
では実際に、私がどのように貴重品を持ち歩いているのか紹介します。
移動中
空港からホテルへ向かっている途中や、次の目的地への移動中など全ての荷物が手元にある場合です。
メインバッグ
メインバッグには貴重品は入れません。
バス移動などでは、荷物を預けることを強制される事があります。
その場合に、メインバッグは預けてサブバッグは手元に置いておく事になります。
預けた荷物の中身を盗まれることは、残念ながらよくあるので中に貴重品は入れません。
ズボンの前ポケット
現金の一部を、サイフを使わずに裸で入れています。
食事代、バスや電車のチケット代、飲み物代など移動中に使いそうな金額を想定して、出発時に入れる額を決めます。
硬貨は全てここに入れます。お釣りも全てここに放り込みます。
これにより、この前ポケット以外のお金の存在を周りに見られることはありません。
ズボンの後ろポケット
マネークリップを使って、残りの紙幣をまとめて入れておきます。
サイフはポケットに入れると目立つため使用しません。
紙幣だけを持つのであれば、マネークリップが便利です。
スマホケース
私の使っているスマホケースは、カードを収納できます。
ここにメインのクレジットカードを入れ、パスポートのコピーも挟んでおきます。
このケースを含めスマホ自体は、現金を入れていないポケットに入れます。
サブバッグ
予備のクレジットカード、現金を入れたサイフ、パスポート原本を入れます。
支払いは全てポケットの中身で済ませるようにして、貴重品をサブバッグから出すことは極力ないようにします。
パスポートの提示を求められた時に出す程度です。
街歩き中
メインバッグ in ホテル
宿泊先の部屋にセーフティボックスがあれば、パスポート原本、予備のクレジットカード、持ち歩く必要のない現金を入れておきます。
セーフティボックスが無い場合には、個室であればパスポート原本、予備のクレジットカード、現金を、中身を数えてからメインバッグに入れて、南京錠で鍵をかけて置いておきます。
個室ではないドミトリーの場合には、貴重品は全て持ち出します。
ズボンの前ポケット
移動中と基本は同じですが、金額は何にお金を使うか分からないため、移動の時より増やします。
基本姿勢として現金の支払いは、このポケットの中身からだけなのは変わりありません。
ズボンの後ろポケット
こちらも移動中と基本は同じです。
後ろポケットに入れていたお金の一部が、前ポケットに移動します。
スマホケース
こちらは移動時と全く変わりません。
メインのクレジットカードとパスポートのコピーです。
サブバッグ
私は街歩きの時には、あまりサブバッグを持ち歩かず手ぶらで行動します。
一日観光に行く時にはサブバッグを持って行きますが、貴重品は入れず純粋に荷物入れとして使います。
男性の場合は特にそうですが、バッグを持っているとそこに貴重品が入っていると宣言しているようなものです。
そのため街歩きではサブバッグは極力持たず、持っていても貴重品は入れません。
ただし部屋に貴重品を置いて行けない場合には、サブバッグに貴重品を入れて細心の注意を払うしかありません。
まとめ
以上が、私の貴重品の持ち歩き方です。
基本は、分散と予備を持つことです。
狙われやすいサブバッグは、街歩きでは極力持たず、持っていても貴重品を入れることはあまりありません。
また現金が少額ずつポケットに入れておくことで、盗まれても被害を最小限に留められます。
ちなみにズボンの後ろポケットは、ファスナーが付いているとさらに安心です。
また訪れる土地の治安が悪い場合には、セキュリティベルトも使用します。
しかしセキュリティベルトを付けると、どうしても腰回りに違和感があるため、快適性のために使用しない事の方が多いです。
以上です。
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