旅行先を選ぶ時に気をつけたいのが、その時期がベストシーズンかどうかです。
海外旅行のパンフレットやインターネットの写真で見る写真は、宣材写真ですから当然天気が良いベストシーズンに撮影されています。
しかし実際に自分が旅行で訪れる時期が、ベストシーズンに当たるかどうかは調べてみないと分かりません。
もしタイミングが悪いと、せっかくの旅行が台無しになってしまう可能性もあります。
そこで今回は、旅行先をベストシーズンに訪れるために気をつけておきたいポイントをまとめました。
ほとんどの人は、年に多くても数回しか行けない海外旅行ですから、渡航先のベストシーズンを狙いましょう。
春夏秋冬の季節
ベストシーズンを考える上で、一番基本となるのは四季です。
ビーチリゾートには夏に、ウィンタースポーツをするためには冬に行くのが当たり前です。
しかし北半球と南半球で季節が逆になる点には、注意が必要です。
8月の真夏気分で日本を出発して南半球を訪れると、そこは真冬の季節です。
年中暖かい地域を訪れる場合にも、注意が必要です。
真夏の中東では、夏場には暑いを通り越して日中は外にいられない程の暑さになってしまいます。
これでは観光どころの話ではなく、少し行動するだけで体力を使い果たしてしまいます。
また、あえて季節を外して「閑散期」と呼ばれる時期に訪問する方法があります。
この場合は、観光客も少ないためホテルや航空券も値段が下がって、旅費を安く抑えることが出来ます。
例えば冬場の沖縄は、さすがに海水浴は出来ませんが、ウェットスーツを着用すればシュノーケリングやダイビングは出来ます。
また美味しい沖縄料理を食べたり沖縄文化体験は、季節を問わず可能です。
それでいて旅費が半額程度に下がるのですから、逆にお得だと思います。
雨季と乾季
赤道付近の熱帯や亜熱帯の地域で多いのが、雨季と乾季の季節です。
文字通り雨ばかり降る季節とほとんど雨の降らない乾いた季節という意味です。
雨季と言っても、日本の梅雨のように雨がずっと降るのではなく、南国特有のスコールと呼ばれる数分から数十分間の大雨が、晴れと雨を繰り返しながら続く季節です。
多い時には、一日に何度も大雨が振ります。日本で言うゲリラ豪雨が、何度も降るイメージですね。
一方で乾季は、雨季と違い雨の回数が大幅に減少して、ほとんど雨が降らずに晴れが続く季節です。
雨が降らないので日中の気温は高くなり、乾季ではなく暑季なんて呼ばれる場合もあります。
一般的には、雨季よりも乾季の方が観光には良いと言われます。
雨ばかりで思うように外に出られないより、晴れている方が良いのは当たり前の感覚です。
しかし場所によっては、注意が必要です。
例えば、東南アジアで最大の湖で、世界最大規模の100万人を超える水上生活者が暮らすと言われるトンレサップ湖は、雨季が見頃です。
なぜならば乾季には、水の量が減って湖の大きさが6分の1にまで縮んでしまうからです。
また有名なウユニ塩湖も、人気の鏡張りの風景が見られるのは雨季のみです。
逆に乾季には、乾ききった大地が見せる一面の真っ白な大地が見物です。
また雨季の鏡張りは日本人に絶大な人気がありますが、欧米人には乾季の一面真っ白な風景が人気です。
気象条件
毎年時期が大体決まっている季節と違い、天候は完全に予測することが出来ません。
そのため到着した日から雨が降り始める可能性もあります。
しかし梅雨や台風が多い時期は、事前に知っていれば避ける事が出来ます。
もちろん完全には予測が出来ないため、季節外れの台風にぶつかる事もあるかも知れません。
しかしちょっと下調べをしておくだけで、天候に悩まされる確率を大きく下げることが出来ます。
ただし事前に調べていても避けづらい物として、豪雨や豪雪、熱波など突発的な気象条件もあります。
これらは当日にならないと分からないため、もはや運が悪かったと諦めるしかありません。
月の満ち欠け
意外に盲点なのが、まん丸の月が出ている満月と月が全く見えない新月などの月の満ち欠けです。
例えばオーロラや星空の観察を目的とする旅行の場合には、満月と新月では明るさが違うため見え方もかなり違います。
一般的には新月の方が、月の明かりに邪魔されずに見えるため星空やオーロラはキレイに見えます。
しかし写真を撮る場合には、新月の日がベストのタイミングとは言えません。
月明かりがなく真っ暗で周りの景色が見えないよりも、月明かりで少しだけ景色が分かる方が綺麗な写真を撮れるからです。
つまり目で見るベストシーズンと写真に残すベストシーズンは異なるわけです。
まとめ
休みの日数や取得出来る時期が限られる社会人の方は、必ずしも全ての場所にベストシーズンで行けるとは限りません。
しかし休暇期間中に、どこがベストシーズンなのかという探し方は出来るはずです。
逆に休みが自由に取りやすい職種の方や長期の休みを取れる学生の方の場合は、せっかく訪れるのですから、その土地のベストシーズンを狙って計画を立てましょう。
以上です。
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