以前からブログ内で何度か記事にしていますが、私は極力現金を使わない「キャッシュレスライフ」を送っています。
しかし完全なキャッシュレスライフを実現するには、まだまだハードルが多いです。
電子決済に未対応な店の存在
クレジットカードや電子マネーなど電子決済は、当然ながら全てのお店で利用できるわけではありません。
飲食店・小売店など業種に関わらず、店舗が各種クレジットカードの加盟店かどうかによります。
さらには加盟店であってもお店によって、加盟しているカードブランドも異なります。
VISAには加盟店しているけど、JCBには加盟していない。
そのためVISAは利用できるが、JCBは利用不可なんて事も起こります。
店舗が電子決済に対応しない理由
お店が電子決済を導入しない理由は、大きく2つあると思います。
クレジットカードの加盟店手数料が高い
まず1つ目に、加盟店手数料が高い事が挙げられます。
加盟店手数料とは、加盟店管理会社(アクワイアラー)と呼ばれるクレジットカード会社に対して、加盟店が支払う手数料です。
例えば、お客さんが1万円の会計をクレジットカードで支払った場合、代金を立て替えるクレジットカード会社からお店には1万円全額が支払われる訳ではありません。
仮に加盟店手数料率が5%であれば、5%分の500円を引いた9,500円が支払われるわけです。
電子マネー運営会社に対しても、店舗はクレジットカードと同様に手数料を支払っています。
加盟店手数料の料率は、各加盟店と加盟店管理会社の契約で個別に定められますが大体5~6%の間とされています。
確かに売上から自動的に5%も手数料を取られるとなると、クレジットカード払いを導入したくない店舗が多いのも頷けます。
利益率の低い薄利多売の商売や個人経営のお店では、経営状況に関わる問題に成り得ます。
ただし現在はSquare(スクエア)、Coiny(コイニー)、楽天スマートペイなどモバイル決済サービスを利用する方法もあります。
これらモバイル決済を利用した場合、小規模店舗でも加盟店手数料が3.25%前後と格安の料率で利用出来ます。
代金を回収するまでの期間が長くなる
次に、代金回収までの時間がかかることです。
クレジットカードの利用代金は、クレジットカード会社から加盟店に対して基本的に15日サイクルで支払われます。
1日~15日までの利用代金:同月末に振込
16日~月末までの利用代金:翌月15日に振込
そのためお店で売上が出てから、実際にお店に代金が振り込まれるまでに最大で1ヶ月の時間差が生まれてしまいます。
つまり現金支払いに比べて、キャッシュインが遅れるためキャッシュフローが悪化します。
現金払い:売上が上がったその場で入金
クレジットカード:売上から最大1ヶ月後に入金
これも利益率の低い薄利多売の商売や個人経営のお店にとっては、死活問題になりかねません。
余剰資金が十分にある金満企業であれば別ですが、零細企業の場合は手元の資金が不足する危険性が生まれます。
しかし、ここでも先程挙げたモバイル決済を利用すれば、最短で翌営業日には振込がされます。
まとめ
以上が、完全なキャッシュレスライフを送るのが難しい現状と理由です。
私も個人経営の小さな飲食店もたまに利用しますが、そういったお店は「現金支払いのみ」を掲げている場合が多いです。
もちろんカード払いが出来なくても好きなお店は利用し続けるのですが、なんとなく現金払いのお店には通う頻度が下がってしまいます。
そのため最後に私の意見を言うと、
飲食店を始めとする店舗経営者の皆様
「モバイル決済」を是非とも導入して下さい。
手数料率が低くて、キャッシュフローもほとんど悪化しません。
それで利用者が増えるなら万々歳じゃありませんか。
クレジットカード、電子マネーをよく使う「一消費者」の切なる願いです。
以上です。
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