以前の記事でパスポート、スマホ、クレジットカードがあれば手ぶらで旅が出来るなんて話をしました。
ただし、これは現地で必要な物を全て購入することが前提となります。
今回は本気で海外への「手ぶら旅」を実現するために、必要な準備は何かを考えてみます。
手ぶら旅の定義
まずは今回考える「手ぶら旅」を定義しておきましょう。
バッグは持たない
まず手ぶらですので、当然ながらバッグは持ちません。
バックパックを背負って、手には何も持っていないから「手ぶら」だなんて戯言は当然なしです。
荷物は全て収納もしくは装着する
手持ちの荷物は、全て収納する、着用する、取り付けるなどします。
手に持ったり抱える事は、なしとします。
現地購入はしない
冒頭で触れたように、持っている荷物だけで生活することを前提とします。
現地で着替えを買う、日用品を買うなどしていたら、結局荷物になって持ち運ぶ必要が出るため手ぶらではなくなります。
また現地で服を買って、帰国時に捨てて全て帰るなんて金銭的に無駄ですし、環境にも良くない(はず)。
そのため旅行中も手ぶらであるために、食料品や飲料以外の購入は不可とします。
持っていく荷物
では早速持っていく荷物を考えて行きます。
パスポート
これが無ければ外国に行けませんし、帰ってもこれません。
ポケットかマネーベルトに大事にしまっておきましょう。
「マネーベルトもバッグでは?」という不満も出そうですが、これはセーフとしておきます。
クレジットカード
クレジットカードは、カード決済やATMでの海外キャッシングなど海外旅行の必須アイテムです。
海外キャッシングを利用する事を考えて、異なるカードブランドで2枚以上持っていきましょう。
オススメはVISAとMasterCardの2枚です。
また海外旅行保険が付帯するクレジットカードであれば、急な事故や体調不良での通院時に保険を利用して無料で治療を受けられます。
手元のクレジットカードのカードブランド、海外キャッシングの可否、海外旅行保険の付帯有無は必ず確認しておきましょう。
なお海外旅行保険自動付帯カードではEPOSカード(VISA)が、海外キャッシング利用にはセディナカード(MasterCard)がオススメです。
また海外旅行保険について詳しく知りたい方は、こちらの記事も併せてご覧下さい。
スマートフォン(SIMフリー)
次にSIMフリーのスマホです。
海外で現地のプリペイドSIMを挿して、スマホが利用出来れば情報収集能力が格段に上がります。
分からないことがあれば、インターネットを利用して気軽に調べることができます。
スマホがあれば、ガイドブックや地図、カメラも必要ありません。
なおOSはAndroidでもiOS(iPhone)でも、どちらでも構いません。
ただ海外のSIMカードを使うために、SIMフリーであることは絶対条件です。
もしSIMフリー端末を持っていない場合には、海外で利用できるWifiレンタルがオススメです。
現金
現金はあくまで緊急時やお金が足りなくなった場合の予備として持っておきましょう。
普段は使わずにクレジットカードが使えなくなった、紛失した、盗まれたなど、トラブルの時のために備えておきます。
そのため短期旅行では、現金は1~2万円もあれば十分です。
パスポートの間に折りたたんで挟んでおくか、一緒にマネーベルトに入れて保管しておきましょう。
または私の利用しているスマホケースのように、クレジットカードや現金を収納できるタイプを使うのもオススメです。
スマホ充電器
スマホは便利ですが、やはり旅行中に充電が必要です。
充電ケーブルは、私がカラビナに付けているようなケーブルが短いタイプが荷物にもならないためオススメです。
またコンセントと接続するACアダプターもポケットに入るような、出来るだけ小さな物を選びます。
訪れる国によっては、電源プラグの変換器も必要です。こちらもコンパクトな物を選びます。
コンパクトでアダプタと変換プラグが一体化したタイプもあります。
下着・肌着
まだポケットに余裕があるのであれば、パンツとTシャツを一枚ずつ予備で持っていきます。
既に余裕がないときは素直に諦めるか、出発時にパンツとTシャツを2枚ずつ着て出国します。
宿に到着したら一枚を脱いで、洗濯しながら交互に利用します。
部屋に予備を干しておけば手ぶらで観光に出られますし、宿を移動する時だけ2枚着れば良いだけです。
LCCの手荷物重量制限にかからないように、重ね着をするのはよくある話なので、今回はこれも許容範囲とします。
ただ暖かい国に行く場合には、夜手洗いして寝てる間に干しておけば朝には乾いているので、予備がなくても問題ありません。
ただし夜寝てる間は、下着を身に着けずにいることになりますが。
なお何日間でも着替えないでいられる人の場合でも入国審査での審査官からの印象を考えて、せめて帰国日に綺麗な服が着られるように帰国前日は洗濯しておきましょう。
想定される問題点
おそらく手ぶらで持てる荷物はここまでです。
では次は実際に手ぶらで旅に出た場合に発生しそうな問題について考えていきます。
着替えが乾かない
手ぶら旅の場合、手元に着替えがない、あっても1枚だけのため衣服の洗濯が必要です。
しかし着替えが少ないため、もし洗濯物が乾かなかった場合は大変です。
諦めて生乾きの状態で着るか、天気が悪そうなら洗濯をしないという選択をするしかありません。
宿にアメニティがないとお湯シャワーのみ
宿泊する場所が、ホテルであればアメニティグッズとしてシャンプーや石鹸があるでしょうから問題ありません。
しかしゲストハウスなど安宿に泊まった場合には、シャンプーなどアメニティなど置いてはいないでしょう。
そうなると、全てお湯か水だけで洗い流すことになります。
洗濯も同じです。水洗いだけで済ませる事になります。
出入国審査で不審に思われる
荷物が極端に少なかったり衣服が汚いと、入国審査や税関で不審に思われる可能性があります。
衣服の汚れは洗濯でカバー出来ますが、荷物の少なさはどうにもなりません。
もし質問された場合には、変に嘘をつかずに「身軽に旅行をしたかったので手ぶらで出国した」と伝えるしかありません。
荷物は海外から日本に送ったなど変な嘘をつくと、証拠を出せない限りさらに怪しまれるため嘘はやめましょう。
まとめ
以上が、本気で手ぶら旅の荷物を妄想してみた結果です。
やはり旅行に手ぶらだと、持てる荷物の量がかなり限定されます。
そして物に予備や余裕がないため、トラブル全般に弱いです。
そのため手ぶらで身軽になった快適さよりも、荷物が少なすぎる不便さが上回ってしまいそうです。
私個人の意見で言うと、小さなバックパックかワンショルダーバッグだけでも持って行ったほうが、総合的に見て満足度の高い旅が出来る気がします。
実際に私自身は、海外旅行の荷物は20リットルくらいで十分なので、旅行バッグの新調を検討しています。
また8リットルのワンショルダーバッグ(グレゴリーテールメイトS)で、国内旅行には全く不便なく行けます。
いつかテールメイトSに海外旅行用のパッキングをしてみて、それもお見せしたいと思います。
以上です。
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